2019年発売の、新型デリカD:5 ビッグマイナーチェンジモデルに搭載の、純正大型ナビで、走行中に操作、テレビやDVDを表示する方法をご紹介します。高価なキットは不要です!
この方法は、カーナビ裏面の配線を加工しますので、ナビ取り外し作業が必要になります。
加工を行うと、走行中/停車中 関係なく操作やテレビ・DVDの視聴が可能になります。
ナビの道案内などの、その他の機能に影響なく使えます。
市販のキットも数万円程度で販売されていますが、ここで紹介する方法は、キット不要です。
ナビ脱着と簡単な配線加工となりますので、オーディオ取付経験のある方などは十分DIY可能だと思います。
当たり前ですが、運転手が運転中にテレビなどを見ないようにお願いします…!
※ディーラーへの依頼は、コンプライアンスの観点でお断りされるケースもあるかと思います。
過去の三菱車純正ナビは、TVキット取付による車速信号のカットが必要となっていましたが、デリカD:5で新しく設定された、以下の2機種は、社外ナビと同等のセンスのようです。
DELICA D:5 オリジナル10.1型ナビゲーションの場合
ディーラーオプションの10.1型ナビを取り付けた場合は、ナビ裏の「若草色」配線を、ボディアースにつなぐ加工で、走行中の操作や、テレビ・DVDの視聴が可能になります。
若草色の配線は、通常未接続になっていると思いますので、探して接続してみてください。
ボディーアースは、ナビ固定ブラケットにクワ端子にて共締めすると、配線長さも短くて済みます。
ALPINE製 デリカD:5専用 11型ナビゲーションの場合
ディーラーオプションで後から追加されたアルパイン製の11インチカーナビですが、こちらも、「黄色に青線」の配線(パーキングブレーキ配線)を、ボディアースにつなぐ加工で、走行中の操作や、テレビ・DVDの視聴が可能になります。
走行中にテレビが映ると 違反になるの?
走行中にテレビやDVDを表示させたり、操作できるようにする加工については、違反ではありません。
では、なぜ初期状態ではテレビ等が走行中に映らないようになっているのでしょうか?
保安基準などの法律で規制されているわけではありません。
自動車メーカーは、「自動車工業会(通称 自工会)」という、大きな組織に加入しており、道路運送車両法という法律とはまた別の”自主規制”というものがあり、自工会に加盟した自動車メーカーは、車両を製造・販売する際には、この自主規制に従う必要があります。
この自主規制では、走行中にカーナビ等の表示できる内容が細かく規定されており、例えば、「走行中のテレビの視聴できてはならない」の他にも、「ナビの案内中に目的地の電話番号などを表示してはいけない」 などの決まりもあります。
気になる方は、自工会のサイトにてご確認下さい。
しかし、ユーザーの手に渡ったあとはこの自主規制は効力を失うため、配線の加工によりテレビやDVDを映すことには、何ら問題はありません。
その為、オートバックスなどのカー用品店では、テレビが映るようにするキットが堂々と販売されているわけです。
自工会の他の自主規制の有名なところでは、乗用車180km/hリミッター、軽自動車140km/hリミッター、軽自動車64馬力規制 などでしょうか。これらもチューニングなどで解除することはありますよね。
走行中にテレビを見たら…それは違反です。
走行中にナビにテレビを映すことに問題が無いことはお判りいただけたかと思います。
しかし、「運転手」が「走行中」に、「画像を注視する」ことは、当然ながら違反になります。
スマートホンや、携帯電話を手で持ち使うと違反になることは報道などで聞いたことがあると思います。
俗にいう”ながら運転”を規制している道路交通法第71条第5号の5による「画像表示用装置」はスマートホンや”カーナビ”を指します。カーナビもスマホと同じ扱いなんですね。
純正状態でテレビなどを見えなくしているのは、ながら運転をさせないための対応であり、自工会の自主規制となっています。
テレビを見れるようにする加工は、同乗者の為に行い、決して運転中に見ることのないようにお願いいたします。
ちなみにですが…カーナビの操作も画面を注視しないと行えないものとして扱われているようです。
ルート変更などは、安全な場所に停止してから行うようにしましょう。
デリカD:5の場合、オーディオのボリュームや、チャンネルの変更は、画面を注視する必要がないように、ステアリングスイッチから行うことが出来ます。ぜひ活用してほしいと思います。
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