三菱 コモンレール噴射システムの噴射量補正方法(診断機不要)

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整備

三菱のデリカD:5、エクリプスクロスなどに搭載されている、クリーンディーゼルエンジンは、12か月ごと(法定点検の度)に燃料の噴射量補正作業が点検要領で指定されており、必要です。

エンジンの排出ガスや騒音レベルを適正に維持するために必要な作業となっており、長期間実施しなくても走行自体はできますが、徐々に燃費の悪化や騒音の悪化など悪影響がでる可能性があります。定期的に実施し、エンジンを調子よく保ちましょう!

方法は、三菱ディーラーに依頼する方法(定期点検等を出している場合には、実施されます)が一般的ですが、特殊な操作をすることで、故障診断機などを使用することなく実施することが出来ます。

ここでは、三菱ディーラー以外で定期点検を実施した場合に、診断機不要で噴射量補正を実施する方法を記します。

注意事項

実施には、前提条件をクリアしてから実施する必要があります。

季節などによっては条件に入りにくい事もあるとおもいます。(その場合は実施できません)

補正実施は、経験上数分~15分程度かかることがあります。
エンジン回転が上昇することもありますので、近所などへの騒音影響などのない場所で実施してください。

噴射量学習実施中は、エンジン音の変化、エンジン回転数の変化があります。

実施中はアクセル・ブレーキ・シフト・ハンドル操作などは行わないようにします。

実施条件

完全暖気状態30~1時間以上走行後が良い
冷却水温76~100℃
吸気温度-30~100℃
燃料温度30~100℃
大気圧70kPa以上
ATF油温40℃以上
エアコン、灯火機すべてOFF
シフトPレンジ
ステアリング直進状態

噴射量補正操作

以下の順番で操作を行います。

手順が多いので、飛ばさないように注意してください。

間違いなく操作しても、補正が始まらない場合は、実施条件から外れている可能性があります。

1.エンジンスイッチON(ブレーキペダルは踏まないでスイッチを2回押す)

2.エンジンスイッチOFF
  5秒~15秒 OFFを維持

3.エンジンスイッチON(ブレーキペダルは踏まないでスイッチを2回押す)

4.ブレーキペダルを左足で踏む
  ブレーキペダルを踏んだままアクセル全開⇔全閉 を5回繰り返す

5.ブレーキペダルを離す

6.エンジンスイッチOFF

7. 5秒~15秒 OFFを維持

8.エンジンスイッチON

9.ブレーキペダルを左足で踏む
  ブレーキペダルを踏んだままアクセル全開⇔全閉 を5回繰り返す

10.ブレーキペダルを離す

11.グローランプ(↓のマーク)が点滅(1秒点灯⇔1秒消灯の繰返し)を確認する

12.アクセル全開⇔全閉 を5回繰り返す

13.グローランプのパターンが変わる(1秒点灯⇔4秒消灯の繰り返し)

14.30秒以内にエンジンを始動(ブレーキを踏み、エンジンスイッチを押す)する。

●エンジン始動後、自動で学習が始まる。学習中はグローランプ1秒点灯⇔4秒消灯の繰り返しを継続。
 数分~15分程度そのまま置いておきます。
 学習終了後、グローランプが消灯する

エンジンスイッチをOFFし、完了。

ディーゼルフューエルシステムクリーナー

三菱自動車では、定期的に燃料添加剤である、ディーゼルフューエルシステムクリーナーを添加することを推奨しています。インジェクターなどの燃料噴射装置の洗浄が期待できます。

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